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双六岳にて その2

撮影日:2009/08/29
撮影地:双六岳(岐阜県、長野県)
別ウィンドウで写真を拡大(640×480ピクセル)


双六岳の山頂直下では、岩の上に腰掛けて小説を読んでいました。たまたま今夏の北アルプス山行に持ってきていたのは『孤高の人』の文庫本。槍ヶ岳北鎌尾根で遭難し若い命を絶った不世出の登山家加藤文太郎を描いた新田次郎の長編です。

ずっとひと所で読書しながら正面の槍ヶ岳の方角の雲が晴れるのを待っていたのですが、なかなか思うようにはいきません。長々とそこに腰掛けている間にも、すぐ右の登山路を何人もの人たちが通り過ぎていきます。ある者は山頂の方へと登っていき、またある者は台地の方へと下っていきました。そうした登山者の方たちと挨拶を交わしたり、あるいはしばし話をしたりしながら、彼らが去ってしまうとまた元の行間へと視線を落とす、その繰り返しでした。

その日は双六小屋で知り合いのシンガーソングライターの方のコンサートがあったのですが、私が本を読んでいるとそのご本人がこちらへやってくるではありませんか!約1年ぶりの再会でした。前日から双六小屋に滞在されていたそうで、双六岳まで午後の散歩にと登ってきたのだとのこと。山頂まで往復してからまた私のところへと戻ってきて少し話した後で、その方は台地の真ん中の道を小屋の方へと下っていきました。私が好きな「加藤文太郎のうた」を口ずさみながら...。

いつの間にやらこの場所に来てから3時間近く経っていました。このままこうして雲が晴れるのを待っているのもそろそろ限界かと思えてきたので、「4時まで待ってダメなら諦めよう」と決めて出立支度を始めたところ、槍ヶ岳の方角の雲が左へと吹き遣られて...。そう、ついにが姿を現したのです!



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撮影日:2009/08/29
撮影地:双六岳(岐阜県、長野県)
別ウィンドウで写真を拡大(640×480ピクセル)


実はこの日、大型で勢力の強い台風が関東地方に上陸するとの予報もあったので、翌日に槍ヶ岳へ向かうかどうかを決めかねていました。でも、さまざまな偶然が重なったからなのかどうなのかは解りませんが、兎にも角にも槍ヶ岳が目の前に姿を現してくれました。それを見て単純な私には「に呼ばれている」としか思えなくなってしまい、こうして翌日の槍ヶ岳行きを決心したのでした。

ところで、下の双六小屋では「山頂直下で本を読んでいる変な人がいる」とちょっとした噂になっていたそうです(笑) 後ほどシンガーソングライターの方のマネージャーさんからこの衝撃的事実(w)を伺いました。



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コメント


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槍の写真、出ましたねえ~。それにしても3時間待ちとはすごいの一言です。

さらに「孤高の人」を読みながらって実に最高ですね。(心から)
ご存じの通り、加藤文太郎はわが兵庫県出身で「六甲全山縦走」(10日後に出ます)に参加されたり等、とても親しみがあります。
兵庫県北部のお墓とか記念館にも行きました。
墓石の裏に見つけたのが、誕生日が私と一緒!感激でした。

「孤高の人」のもとになった加藤文太郎著「単独行」も本屋になかったので取り寄せて読みました。
今は山渓にも谷甲州氏による連載がありますが、下記はご本人によるものです。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000245/files/1330_21437.html

地方出身の口べたですが心が強く、大好きなタイプです。
同じ兵庫県北部の日本海側出身の植村直己にも通じるところがあるのではと思います。

ちゅた | URL | 2009年10月29日(Thu)12:39 [EDIT]


ちゅたさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

槍の写真、こうしてご紹介できてよかったです。
初めは本当に槍が見られるかどうかさえわかりませんでした。
なにしろここに着いたときには、辺り一面ガスの中でしたので。

たまたまこの時に『孤高の人』を持ってきていたなんて、
最高に素晴らしい偶然でした。
さらに言えば、知り合いのシンガーソングライターの方も
兵庫のご出身なんですよ。
この偶然がなければ、今年は槍に向かわなかったのかもしれません。
そう考えると、絶妙なまでの巡りあわせに感謝(!)です。

『単独行』は1年ほど前にAmazonで調べたらすでに絶版でした。
こうしてWebで読むことができたのですね。
教えてくださってどうもありがとうございます。

Newman | URL | 2009年10月30日(Fri)18:10 [EDIT]


槍ヶ岳は

槍ヶ岳は、写真の双六や西鎌尾根の方から見えるのが良いですね。
一番、威厳があるような、厳しさがあるような姿がすきです。

たけぞう | URL | 2009年11月03日(Tue)11:23 [EDIT]


たけぞうさん、はじめまして。

コメントありがとうございます。

槍ヶ岳の厳しいほどにキリッとした姿は
やはりいつ見ても素晴らしいですよね。

今夏の北アルプス山行ではあまり晴れることがなく
西鎌尾根からの槍は望めませんでした。
ぜひまた訪れたいと思っています。

Newman | URL | 2009年11月03日(Tue)22:55 [EDIT]


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